ウズベキスタン共和国のシャフカト・ミルジヨーエフ大統領は、本年8月31日から9月1日にかけて中国・天津市で開催される上海協力機構（SCO）首脳会議に出席する予定です。これに関連して、経済研究・改革センターは、ウズベキスタンとSCO加盟国との貿易・投資協力に関する過去8年間および2024年のデータをまとめたインフォグラフィックを作成しました。

上海協力機構（SCO）

上海協力機構（SCO）は、2001年に設立された国際的な地域機構です。現在、SCOには10か国が加盟しています：ベラルーシ、インド、イラン、カザフスタン、中国、キルギス、パキスタン、ロシア、タジキスタン、そしてウズベキスタンです。

SCOには、アフガニスタンとモンゴルの2か国がオブザーバーとして参加しており、また14か国が対話パートナーとして認められています。それらは、アゼルバイジャン、アルメニア、バーレーン、エジプト、カンボジア、カタール、クウェート、モルディブ、ミャンマー、ネパール、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、トルコ、スリランカです。

2017年のインドとパキスタンの加盟、2023年のイランの加盟、2024年のベラルーシの加盟により、SCOの地理的範囲と政治的影響力は大きく拡大し、世界最大級の地域機構の一つとなりました。

また、新たな加盟国の参加によって、SCO内での経済協力の可能性が広がり、特に貿易、投資、輸送・物流分野で新たな環境が整えられました。

ウズベキスタンとSCO加盟国との対外貿易指標

SCO加盟国、特にロシア、中国、中央アジア諸国は、ウズベキスタンの主要な貿易・経済パートナーとなっています。

2017年から2024年の間に、ウズベキスタンとSCO諸国との貿易額は2.5倍に増加し、129億米ドルから325億米ドルに達しました。輸出額は1.6倍に拡大し、58億米ドルから90億米ドルとなり、輸入額は3.3倍に増加し、71億米ドルから235億米ドルに達しました。

対外貿易に占めるSCO諸国の割合は48.6%から49.4%に上昇しました。輸出に占める割合は46.2%から33.4%に減少した一方、輸入に占める割合は50.6%から60.4%に拡大しました。

2024年において、SCO諸国向け輸出は総輸出額の33.4%（90億米ドル）を占めました。ただし、輸出の中で金（2024年に約74.8億米ドル）が主に他国向けであったため、金を除いた場合、SCO諸国のウズベキスタン輸出に占める割合は46.3%となります。

2024年、対SCO諸国との貿易額は2023年比で0.1%増加し、325億米ドルから325.4億米ドルに達しました。輸出は3.5%減少し、93.3億米ドルから90.1億米ドルに低下しましたが、輸入は1.6%増加し、231.7億米ドルから235.3億米ドルとなりました。

2024年におけるSCO諸国との貿易構造は以下の通りです：

• 貿易総額： 中国 – 125億米ドル（38.4%）、ロシア – 116.3億米ドル（35.7%）、カザフスタン – 42.8億米ドル（13.1%）

• 輸出： ロシア – 37億米ドル（40.9%）、中国 – 21億米ドル（22.8%）、カザフスタン – 14.5億米ドル（16.1%）、キルギス – 6.315億米ドル（7.1%）、タジキスタン – 6.05億米ドル（6.8%）

• 輸入： 中国 – 104.3億米ドル（44.3%）、ロシア – 79.5億米ドル（33.8%）、カザフスタン – 28.3億米ドル（12%）

2024年には、SCO諸国からウズベキスタンへの直接投資・融資の総額が114億米ドルを超え、全体の46.6%を占めました。

SCO諸国は、ウズベキスタンの完成品輸出における主要市場となっています。果物・野菜やその他の食品、電気機器、繊維製品、自動車産業製品の80%以上がSCO諸国に輸出されています。

一方で、ウズベキスタンは経済発展に必要な製品や原材料をSCO加盟国から輸入しています。金属、木材、石油製品の大部分はSCO諸国から供給されています。

さらに、輸入される機械・設備の50%以上、完成品製造に必要な部品もSCO諸国、主に中国から調達されています。

食料安全保障の確保においてもSCO諸国は重要な役割を担っています。食料輸入全体の約70%はSCO加盟国からであり、特にロシアとカザフスタンからは油脂類や穀物が供給されています。

SCO創設国の一つとして、ウズベキスタンは中央アジアの中心に位置し、加盟国すべてとの友好関係を強化し、多方面での協力をさらに拡大することに関心を持っています。

経済研究・改革センター
広報部