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駐日ウズベキスタン共和国大使館

国際学術会議「サマルカンド国立大学 – ウルグベク・マドラサの遺産」


2020714日、サマルカンド国立大学において、国際学術オンライン会議「サマルカンド国立大学 ウルグベク・マドラサ の遺産」が開催される。

人類史上の文明の中心を見ると、何世紀にも渡る人類発展の源は、民族や国家の知識への探究心によって築かれてきたことがわかる。ウズベキスタンの文化の一大拠点であったホラズムやブハラ、サマルカンド、シャシ、フェルガナなどは、古代ギリシャやローマや中国と並んで世界的に有名である。古代東洋文化の最高峰の模範とされるウズベキスタンの神学校マドラサでは、文献を用いた教育がなされていた。歴史書によると、10世紀、中央アジアでは、高等教育の中心としてマドラサや大学が設立された。

 このような教育機関のスタイルは、東洋の世界で最も進んだ教育機関として長年機能していた。

 1420年、ティムール朝ルネサンスの偉大な担い手と称えられたウルグベクは、大規模な文化の中心としてマドラサをサマルカンドに建設。現在、学術研究の結果、ウルグベク・マドラサでは、大学と同様の科目が教えられていたことが明らかになった。ウルグベク・マドラサは、東洋でその規模とポテンシャルと高いステータスを誇っていた。このマドラサは、他のマドラサの中でも、教科の幅と多様性や学術研究の普遍性、教授レベル、学者の著名度などで抜きん出ていた。この一貫した教育制度は、20世紀の政治変革の最中でもその役割を果たした。1920年代初頭にトルケスタン教育委員部が設置した学校でも一貫教育制度が維持された。ソ連の短期習学制度が適用されるようになり、短期コースを30歳で修了した者は、1920年に設置された単科大学(Inpros)に入学した。ウルグベク・マドラサの学生は、1926年にウズベキスタン人民委員部が設立した高等教育大学の学部生となった。そして、この高等教育大学を基盤に、1933年1月30日、高等教育アカデミー、つまりサマルカンド国立大学が設立されたのである。

 ウズベキスタンの確かな文献に基づき、マドラサ・大学システムは、一貫した高等教育制度がサマルカンドの地に古代から存在していたことの証と言える。ウズベキスタンの教育制度の形成と発展を、中世のウズベキスタン文化の発展や、マドラサや教育機関の歴史と結びつけることは、現国家元首が推進する教育改革の一環であり、青年の対し、愛国心と、ウズベキスタンの学術文化遺産に対する誇りを育てるものである。

 サマルカンド国立大学の歴史を600年と定めることは、ウズベキスタンの教育システムの古の歴史を示すのみならず、世界の大学ランキングでふさわし位置を占めるための貢献となり、サマルカンド国立大学をウルグベク・マドラサの遺産と認めるができる。2020年9月21日に本学の600周年を祝賀するという提案は、ウズベキスタンの多くの学者が支持をした。その記念行事として、2020年7月14日、国際学術会議「サマルカンド国立大学 – ウルグベク・マドラサ(神学校)の遺産」を開催する運びとなり、ぜひ皆様をご招待申し上げたい。

 

連絡先

Tel: (0366) 239-13-87, 239-12-29

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